京都公演

公演日 2023年12月3日(日)
開演時間 14:00
会場 祇園甲部歌舞練場
チケット 料金 5,000円(税込・全席自由席)
前売開始 10月15日 午前10時~
<演目・出演者>
地歌「菊」
井上八千代
演目解説
秋に美しく咲く菊は古くからめでたい花として愛され、様々な邦楽の曲にも取り入れられてきました。本作は菊の花に長寿や家の繁栄を重ね、風格と雅な風情が織り交ぜられたご祝儀ものとなっています。京舞井上流のみに伝わる作品です。
地歌「たぬき」(振付:二代目山村若)
山村若、井上安寿子
演目解説
たぬきと神社の番人である宮守のお話です。夜ごと神社を荒らすたぬきを、宮守が鉄砲で撃ち殺そうとすると、たぬきは夫と仲睦まじく暮らし、お腹には子供がいるといって命乞いをします。助けてもらったたぬきはそのお礼に腹鼓を打って聞かせ、めでたく舞い納めます。
地歌「由縁の月」
楳茂都梅昭野
演目解説
思わぬ人に身請けされた遊女が、恋しい男と逢えなくなった身の上を哀しむという内容です。憂鬱だった遊女勤めの日々さえ、今では懐かしいと嘆き、水に映る月影に恋しい人を思い、その面影だけが沈む心のうちをほのかに明るくしてくれると
綴られます。
上方唄「十二月」
井上福葉、井上里美、井上まめ弥、井上小喜美、井上小菊、井上まめ鈴、井上美帆子、井上槇子、井上市有里、井上小耀、井上小扇、井上紗矢佳
演目解説
一月から十二月までの廓の様々な年中行事を、手鞠歌の形式で読み込み、明るく展開します。お年賀、七草、初午、桃の節句、権現祭、端午の節句、祇園祭、七夕、十五夜、重陽の節句、猪の子餅、大師講、餅つき、節分…と軽快に展開します。
地歌「鉄輪」
吉村奈尾
演目解説
夫を他の女に奪われた女が、その恨みから貴船神社に丑の刻参りをして鬼となり、後妻打ちをするというもの。後妻の髪を手にからめて打ち杖で打ち、続いて男の枕元に立つと神々が出現して女を追い立てます。女の嫉妬の凄まじさとともに哀れさも内包されている作品です。
地歌「雪」
吉村古ゆう
演目解説
浮世を捨て尼となった女性が、なお断ち切れぬ恋の思いにふけるという内容です。雪が音もなく降る夜。出家して俗世界から離れ、落ち着いた境地になったはずだったのに、ふと脳裏をよぎるのは昔の恋…と、もだしがたく切ない女心が紡がれていきます。
地歌「荒れ鼠」(振付:二世楳茂都扇性)
山村友五郎、花柳寛七郎、花柳仁司郎、花柳綱仁、藤間皓也、山村侃、山村若隼紀
演目解説
鼠の世界を描いた作品です。人が寝静まった夜更けに、鼠たちが動き出します。鼠の大将が子分たちに命令し、茶の間、料理場、台所、納戸、行灯部屋、化粧の間と家中を荒らしまわっていると、大きな猫が現れたとの知らせが入り、逃げていきます。
演目解説:阿部さとみ(舞踊評論家)
<ご案内・見どころ解説>
桂吉坊
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